しにたがりなよる
この場所に文字を刻むのは、どうやら1年ぶりらしい。
1年前の私、今はコロナっていうウイルスが流行って、今はほとんど外に出られないよ。今はだいぶマシになったけどね。
就職は決まったよ。希望していた業界。何度も何度も傷つけられてその度に立ち上がって、それを見ていてくれた人に評価してもらったよ。たくさんたくさんいろんなところを痛めたけれど、未来を切り開くことができたよ。
雨はまだ嫌いだよ。暗い空に希望が見えなくて、絶望することの方が多いよ。もう好きになることは難しいかもしれないね。
今でも、一緒にいることを選んでいるよ。あなたの嫌いな「遠距離」に来年からなるよ。それでも、一緒にいることをえらんだよ。その先の未来を見据えて、決めたよ。
でも、去年よりひどく傷つけられたよ。たくさん嘘をつかれて、たくさん泣いて、たくさん疑ったよ。疲れた顔したあなたは、「やっといなくなってくれたのに、いつまでも付き纏われている気分なんだ。」って言ったよ。何であなたが悲しんでいるんだろう、悲しいのは私なのにね。
今だって苦しくないわけじゃないよ。1人でいればいつもしにたくなるし、キッチンの包丁をじっと見つめたこともあるし、ベランダにぼーっと立ってここから落ちてみようかな、と思ったことも、電車の音がするこの部屋で踏切の中で今飛び出そうと思った時もあったよ。でも、一緒にいることを選んで、歩み続けているよ。
その選択が正しいかどうかなんて、誰にも分からない。私にすら分からないし、他人なんてもっとわかるわけない。
だけど、自分のことくらい自分で包み込んであげないと、いつかこわれちゃうよ。こわれないように、優しく包んであげないと。
自分が嫌いな私にとって難しいの極みだよね。今のわたしは自分を犠牲にすることしかできないもんね。でも、きっと、これから待ち受けることに立ち向かうには、自分を愛してあげないと、きっと壊れちゃうと思うの。
だから、自分だけは自分の味方でいてほしい。
分かった?うん。
みらいのわたしを救う言葉は、今のわたしにかけてほしい言葉で、わたしの願望。わたしの希望。
まだ生きているかな。元気に笑えているかな。
しにたがりな夜に、未来を描く、矛盾だらけのこの世界に、少しの希望の灯火を。
強く、ならなくちゃね。
これからは、自分の選択で未来を進むんだよ。