rainy day
水が滴って、電車の床に流れ落ちる
君もそんな景色を見ているだろうか
雨の日は、全ての景色が暗く見える。それはきっと、明るさとかのせいだけじゃなく。
わたしはいつも、雨の日は同じような気持ちになる
悲しみでも苦しみでもなく、虚無感。
これからくる楽しみに、終わりが見えている、そんな虚無感。
どうすれば変わるか?知らないよ、そんなの。昔からそう。ずーっと。
思い返せば、去年も、この時期に、雨が嫌いと執筆していた。相当雨が嫌いらしい。
体は濡れるし、荷物も、服も、濡れる。荷物は一つ増える。
でも、いつも横を通り過ぎる自転車とか、バイクとかが少ないだけで、この道はこんなにも広かったっけ?なんて、新しい景色が見えたりする。
不思議だね。何も変わってないのに。
季節が流れる、ということは、私にとっての未来も近づくということ。考えることは山積み。どんどん予定が埋まって、どんどん終わっていく音がする。そして、聞こえるのは、「自立のはじまり」の音。
1年後の今頃、私は笑えているだろうか
自分の選択を自分で決めて、自分で進むと決断できているだろうか。
…分からない。やりたいことも、未来も。
でも、目の前のことをやり続けなければ何も始まらなくて、
ただ笑顔で、真っ黒なスーツを着て、髪をきっちり整えて、少しヒールの高い靴を履いて大人の話をたくさん聞くんだ。
その頃、君は私になんて声をかけてくれるだろうか
私は、君と一緒にいることを選べているだろうか。
次、雨の降る季節がきたら、その頃は好きになれているだろうか、